「おから」×「ポリプロピレン」「ポリエチレン」=「バイオマスプラスチック」 TOFU RESIN

おからを知りつくした
豆腐屋だから実現できた
“おからバイオマスプラスチック”

おからを混練した樹脂素材「TOFU RESIN」。
現在、様々なバイオマスプラスチックがつくられている中で、 初めて “おからを活用したバイオマスプラスチック”を相模屋はつくりあげました。
水分量が多く、粒度も様々なおからは、プラスチックとの親和性は低く、プラスチックに混練するには非常に難易度が高いと言われていました。
しかし、相模屋はプラスチックのプロではありませんが、 おとうふをつくる過程で必ず出るおからについては知りつくしています。
おからは豆腐によって性質が異なり、一様ではありません。
木綿とうふ、絹とうふ、油揚げ、厚揚げといった種類や商品によってもおからは異なりますし、また、つくっている工場や地域によっても、おからの特徴は異なってきます。
相模屋には現在、相模屋本社とグループ会社合わせて全国に24工場あり、200種類以上もの商品をつくっています。
どこよりも多く、どこよりも多様なおとうふをつくっている相模屋だから、おからの種類も50種類以上を超えており、自然とその特徴や性質に精通するまでに至っていました。
おからを知りつくし、おからを自在に変えられる、いわば、おからのプロ。
だからこそ、おからにバリエーションを持たせること、おからをコントロールすることが可能であり、プラスチックに合うおからをつくることができたのです。
しかし、おからのプロとはいえ、「TOFU RESIN」実現までには、長い道のりがありました。

長年にわたる
豆腐業界最大の課題

おとうふをつくる過程で大量に出る「おから」。
その「おから」の扱いは、長い間、豆腐業界にとって最大の課題でした。
本来は食べられるものなのに、あまりにも大量に出るため、そのほとんどを産業廃棄物として処理せざるを得ない「おから」。
その状況を何としても改善しなくてはと、相模屋では早くから「おから」の再利用に取り組んできました。
飼料や肥料への活用から始まり、近年ではペット用品など様々な形で「おから」の再利用を行っています。
しかし、それだけでは毎日大量に出る「おから」を使い切ることは難しく、さらなる活用方法・再利用の道を模索し続けてきました。

豆腐屋の思いだけで
挑んだ未知の領域

廃棄量ゼロ実現を目指すには、応急処置的な対策ではなく、将来的に大量に再利用できる可能性こそが重要なのでは。
ならば、「おから」をそのまま活用するのではなく、より汎用性のあるものに加工して、そこからさらに用途を広げることはできないか。
そうした思いから手探りで情報を集め、考え、追求し続けた結果、「おから」を使ったバイオマスプラスチック素材に辿り着いたのです。

バイオマスプラスチックという工業用素材に加工することで、多様な製品への活用の可能性が広がり、将来的に廃棄量の大幅削減が見込めること。
「おから」の廃棄量を削減するだけでなく、プラスチック使用量を削減することで、CO2削減にも寄与できること。
長年の課題を解決するだけでなく、社会貢献にもつながる取り組みとしてスタートしたものの、相模屋はあくまでも豆腐屋。
バイオマスプラスチックに関する知見も技術も当然ありませんでした。

しかし、「おから」を産業廃棄物にしたくないと抱き続けてきた思いは強く、その思いだけで、全く未知の業界の扉を叩いたのです。
どこに何を尋ねればいいのか、どこに前へ進む糸口があるのか、それさえ分からない状況からのスタート。
慣れない専門用語にも苦労しながら、ゼロから取り組んでいった結果、「おから」を51%混錬したバイオマスプラスチック素材である樹脂ペレット『TOFU RESIN』が生まれました。
「廃棄物」とされてきたおからが、なんとバイオマスプラスチック素材として多様な製品の原料、「資源」になったのです。
おからを廃棄するものから何とか再利用しようと模索し、追究し続けた先に辿り着いた「おからの資源化」。

豆腐屋だからこそ実現できたことを、豆腐屋の使命として、さらに進め、広げていきます。

『TOFU RESIN』から
広がる
世界と環境への
配慮の輪

『TOFU RESIN』はペレット状のバイオマスプラスチック素材として、様々な製品に用いることが可能です。
ただ、おからを原料とするバイオマスプラスチック素材は前例がないため、製品化にはいくつもの懸念や課題がありました。
それらをひとつひとつ地道にクリアしていき、開発開始から5年をかけて実現したのが、植木鉢「とうふポット」です。
その後、さらにおからでは難易度の高いごみ袋やレジごみ袋を実現。
前橋市指定のごみ袋、レジごみ袋や企業のノベルティなどに採用されています。

豆腐屋のフードロス削減・ごみ廃棄量削減から、CO2削減へと環境にやさしい取り組みが広がりつつあります。

今まで不可能とされてきた“おからを用いたバイオマスプラスチック”を実現したことや、植物性素材であり、栄養価も高く肥料としての期待もされることから、「TOFU RESIN」には多方面から高い関心が寄せられています。
これまでも多様な分野から様々なご要望をいただき、それにお応えしてチャレンジを続けてきました。
多様なご要望、その一つ一つに合わせて「おから」の性質や状態を変えることで、多様な製品を実現しています。
そうした一つ一つに実直に取り組んできた結果、「おから」を自在に変え、多様な製品化に対応するノウハウが深まり、おからバイオマスプラスチック「TOFU RESIN」の可能性はさらに広がり続けています。

現在、『TOFU RESIN』は改良や研究を重ね、おからをより多く混練できるようにもなっています。
おからの水分や粒度をコントロールし、おからを知りつくした私たちだからこそ、用途に合わせた樹脂ペレット製造が可能であり、多様な分野での製品化を可能にし、今も進化を続けています。
『TOFU RESIN』を使った製品の可能性をさらに追求し、環境への配慮の輪を大きく広げられるよう一層取り組んでまいります。

TOFU RESIN活用例